夏休みが明けて、子どもが学校に行きたくないと言い始めました。。。
それは、困りますね。。。
お母さんも焦っているんですね。
そうなんです!勉強に遅れが出そうだし、
強く言うべきか、寄り添うべきか悩みます。。。
家にこもるようになると、子どもの味方は家族だけになります。
絶対寄り添ってあげてください。
今日はそういった子達への接し方についてお話しましょう!
目次
不登校児童生徒数の推移について
まずは日本全体の状況から確認していきましょう。
文部科学省は2023年10月4日に
令和4年度の不登校の生徒に関する調査結果を公表しました。
調査結果によると、
小・中学校における不登校児童生徒数は調査以来過去最多となり、
近年は増加傾向となっています。
それでは、何が原因で不登校になっているのでしょうか?
子どもたちが「学校に行きたくない」と言う原因について
私は、現場で様々な子どもたちを見てきましたが、
その原因は主に3つに大別できます。
原因1 人間関係
友達やクラスメイト、
学校の先生、
部活の先輩など、
だれかとの人間関係が上手くいかず、
学校に足が向かなくなっていることがあります。
この場合は、原因を上手く聞き出せば、
学校の先生などに相談のってもらい、
解決への糸口がつかめます。
原因2 生活リズムの崩れ、無気力感
文部科学省の調査結果によると、
一番の不登校の原因が子ども自身の
「無気力・無関心」だと公表されています(51.8%)。
そして、私も生徒を見てきて、
ここの対応が一番難しいと感じています。
本人もハッキリとした原因がわからず、
「なんとなく学校に行きたくない。。。」
と言い、
学校に行っても、
「すごく疲れた。。。」
と言って帰ってきます。
全員が必ず当てはまるものではありませんが、
大部分のお子さんは、長期休みによって、
生活リズムが崩れ、
(ひどい場合はそれが度重なり、昼夜逆転。)
自由な時間も多く、ゲームやスマホに依存。
部屋にこもる時間が増え、
体を動かす体力と、人と接する体力が減り、
「学校に行く気が起きない。。。」
となる流れが多いです。
スマホやゲームの家庭内ルールを設けたり、
意図的に外に連れ出したりする必要があります。
部活や外部のクラブチームなどに所属していれば、
そのあたりは安心です。
原因3 勉強嫌い、宿題ができていない
学校が始まると、
「また、嫌な勉強が始まる。。。」
「そもそも宿題ができていなから、学校の先生に怒られる。。。」
となり、
学校に行かなくなってしまう子もいます。
学校の拘束時間は約7時間、その中の勉強時間は5時間
と考えると、気が進まなくなるのもわかります。
ここは、自宅で時間を決めて、
勉強の悩みは、勉強でしか解決できません。
スマホをいじれば、一時的に気持ちは晴れますが、
目の前の宿題や入試が消えるわけではありません。
1日の中で勉強の時間枠を決め、実行させることを強く勧めます。
実際に起きてしまった場合の対応・対策
実際に「行きたくない!」と学校への拒否が出てしまった場合は、
まずは、子どもたちに理由を聞きましょう。
無理やり行かせることはNGです。
一時的には問題は解決するかもしれませんが、
どこかで必ず大きな問題となり返ってきます。
まずは、子どもたちの言葉に素直に耳を傾け、
話を聞くようにしてください。
対策1 家族は味方であることを伝え、正直に話してもらう
子どもたちの嫌だと思う気持ちを吐き出させてあげてください。
場合によっては、
- いじめが発生しているかもしれません。
- 夏休み中に友だちと喧嘩別れしているだけかもしれません。
- 宿題が終わっておらず、怒られるのが嫌なのかもしれません。
その理由を聞かない限りは、お子さんに寄り添った対策が打てません。
まずは正直に話してもらうために、
「お母さんは、あなたの味方よ。」
と伝え、子どもたちの心のガードを外してください。
子どもがゆっくり話し始めたら、
それを頷いて聞き、共感する。
そして、全部吐き出させた後に、
一緒に解決策を探ってあげてください。
場合によっては、子どもたち自ら
「頑張って学校に行ってみる。」
と答えてくれることがあります。
子どもたちは学校に行かないといけないことも、
今の現状を変えないといけないこともわかっています。
悩みを吐き出し、スッキリさせることと、
それだけでは足りない場合は、
一緒にどうやったら学校に行けるかを考えてください。
対策2 本人の自信を養う
子どもは学校に行けていないことに、
傷つき、罪悪感を抱えています。
それが自信の無さにもつながっていきます。
そうなると子どもも負のスパイラルに落ちてしまうので、
ぜひご家庭で、子どもたちの自信をつけるキッカケを作ってください。
例えば、
そういった自信を作ることが、
子どもたちが次にチャレンジしようと思うエネルギーを生みます。
今の自分に自信がなければ、
学校に行っても上手くいかないと思ってしまいます。
保護者様も焦る部分はあるとは思いますが、
ここはじっくりと見守り、
子どもたちの自己肯定感を育ててください。
そうすれば、子どもたちも学校に行くという勇気を振り絞ってくれるはずです。
対策3 第三者に相談する
自分での対処が無理だと思ったときは、
学校の先生や顧問の先生、また習い事の先生や、塾の先生、
時にはチャイルドラインや、市の相談会に参加する。
第三者の力をぜひ借りてください。
家族だけで抱え込まず、その道のプロに聞くのが一番です。
いくつかこちらに候補を記載します。
個人的には、身近なところから相談に乗るのが良いと思います。
学校の先生や塾の先生、
学校の心理カウンセラーなどから頼り、
難しければ上記の相談窓口を頼りましょう!
最後に
悩みに悩まれ、
このページに辿り着いた方もいらっしゃるかと思います。
このページが、そんな方の少しでも助けになれたのであれば幸いです。
ただ、一つ知って頂きたいのは、
子どもたちも今の状態がずっと続くことはない
ということです。実際に何十人も不登校になった子たちは見てきましたが、
全員不登校は卒業しました。
また後日談として、
引きこもって塞ぎ込んでいたあの子が結婚!?
と驚かされたことが多々あります。
お父様・お母様のお子さんを思う必死な想いは必ず伝わります。
たくさんのエネルギー注入を子どもたちにしてあげてください。
その結果、社会に飛び出してくれます。
月並みの言葉ですが、頑張ってください。
子どもたちは必ず応えてくれます。